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【東洋医学×禅】五月病の本当の原因と、心身を整える6つのセルフケア

目次

【五月病】東洋医学と禅の視点から、心と体を整えるヒント

5月、皆様いかがお過ごしでしょうか。

新緑が美しいこの季節、実は心身にとって意外と負担の大きい時期でもあります。ゴールデンウィークが終わりにさしかかる頃、なんとなく気力がわかない、眠れない、食欲がない……そんなご経験はありませんか。いわゆる「五月病」と呼ばれる状態です。

私自身、子どもの頃から4月・5月が苦手でした。クラス替えの不安、季節の変わり目の体調不良、新しい人間関係の疲れ。大人になった今も、この時期は心がそわそわしやすいと感じています。今回は、東洋医学と禅の視点から、五月病との向き合い方をお伝えできればと思います。


■ 東洋医学から見る「春」と「肝」の深い関係

東洋医学には五行論(木・火・土・金・水)という考え方があります。春は「木」の季節。草木が芽吹き、生命エネルギーが上昇する時期である一方、寒暖差が大きく、身体への負担も増す季節です。

「木」は五臓でいう**「肝(かん)」**に対応します。西洋医学の肝臓とは異なり、東洋医学の「肝」は次のような働きを担っています。

  • 感情の安定を司る
  • 気・血の流れをスムーズに調整する
  • 筋肉・腱のしなやかさを維持する
  • ストレスへの抵抗力と深く関わる

この「肝」の気の流れが滞った状態を、**「肝気鬱結(かんきうっけつ)」**と呼びます。まさに五月病の症状——憂鬱感、意欲低下、不眠、疲労感——は、この肝気鬱結が背景にあることが多いのです。春は一年の中で最も「肝」を丁寧にケアすべき季節といえます。


■ 今日からできるセルフケア

① 朝の光を浴びる 起床後、窓を開けて太陽の光を全身に浴びてください。光の刺激が体内時計をリセットし、セロトニンの分泌を促し、自律神経のバランスが整いやすくなります。

② 食事は「酸味」を意識して 東洋医学では、酸味が「肝」を養うとされています。梅干し・酢・柑橘類・トマトなどを日々の食卓に取り入れてみましょう。何より「美味しい」と感じながら食べることが、心のリセットになります。私は、子供の頃から梅ぼしがすきでお番茶に梅を入れて飲んだり、お湯に入れて飲んだりしてリラックスしています。なんとなく風邪をひきにくくなった気がします。

③ 話す・書く・吐き出す 悩みは信頼できる人に話してみましょう。声に出すだけで、気持ちが整理されることがあります。また、思いをノートに書き出すのも効果的です。昨年の自分が何に悩んでいたかを読み返すと、「あの時も乗り越えた」という自信と、自分自身の成長に気づくことができます。ノートに右手で今自分が違和感がある事や、どうしてだろうという気持ちとか感情を右手で書き、今度は左手で書いてみてください。なんとなく答えが見つかる気がします。

④ 軽い運動で気を動かす 「肝」は動くことを好みます。激しい運動でなくてよいのです。散歩、ストレッチ、深呼吸——無理のない範囲で体を動かすことが、気の巡りを促します。

⑤ 香りと入浴でリセット ラベンダー・ベルガモット・ローズなどの精油を湯船に数滴。嗅覚は自律神経に直接働きかけます。ゆっくりと深呼吸しながら入浴する時間は、一日の疲れを手放す大切な儀式になります。

⑥ ツボケア

  • 足三里(膝下・すねの外側)…胃腸を整え、全身の気力を補う
  • 百会(頭頂部の中央)…気の流れを整え、頭をすっきりさせる
  • 神門(手首内側・小指側のくぼみ)…不安・不眠に効果的

■ 道元禅師の言葉と「莫妄想」

道元禅師はこのように説いています。

「世間に向けている目を、自分自身へと向けよ。自分が宇宙の生命とともに生きていることを実感せよ。大宇宙にまたがって生きれば、世間で受けた悩みや苦しみは、あっという間に消え去る。」

外の世界に目を向け続けると、私たちはいつしか「世間の基準」に自分を合わせようとしてしまいます。他者と比べ、焦り、疲れていく——それが五月病の一因でもあるのではないでしょうか。

禅には**「莫妄想(まくもうそう)」**という言葉があります。「余計な想いを起こすな」という意味です。あれこれと考えすぎず、今この瞬間の自分に戻ること。それが心を整える、もっともシンプルな処方箋かもしれません。

自分自身の感じ方・考え方を大切に。気づけば時間は静かに過ぎていきます。どうかご自身を丁寧に労わりながら、この季節をお過ごしください。

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